一発試験って?
一発試験は、指定自動車教習所に通わずに、運転免許試験場で適性試験・仮免学科試験・仮免技能試験・適性試験・本免学科試験・本免技能試験を受けて合格し、運転免許を取得することです。
指定自動車教習所に通わないため、運転技術や交通関連の勉強を自分でしなければなりません。
一発試験は、一発免許・飛び込み・飛び入りなどと呼ばれることもあります。
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どういう人が一発試験を受けるの?
一発試験は、もともと運転免許を持っていたものを失効してしまった人や、初心者でも自動車についてかなり知識や技術を持っている人が受ける試験です。
初心者の人は指定自動車教習所に通って免許を取得することをおすすめします。
指定自動車教習所に通って運転免許を取得する方法は「Q.運転免許ってどうやって取る(取得する)の?」を、教習所についての詳しい説明は「Q.教習所・自動車学校ってどんなところ?」をご覧ください。
一発試験と指定自動車教習所卒業の違い
試験内容はどう違うの?
一発試験の場合、運転免許を取得するために運転免許試験場で受ける試験は
- 適性試験
- 仮免学科試験
- 仮免技能試験
- 適性試験
- 本免学科試験
- 本免技能試験
の6回うけることになります。
指定自動車教習所に通う人は、運転免許試験場で受ける試験は
- 適性試験
- 本免学科試験
の2回だけとなります。
指定自動車教習所に通う人は教習所で学科試験や技能試験があるので、一発試験と試験の数はほぼ変わりません。
では何が違うのでしょうか?
一発試験と指定自動車教習所の技能試験の違い
指定自動車教習所に通う人と一発試験を受験する人では、技能試験に違いがあります。
指定自動車教習所に通う人が受ける技能試験は、教習所でいつも練習しているコースを使います。慣れているコースで試験をおこなうので、落ち着いて試験を受けることができます。
また助手席に座る試験官が教習所の指導員の場合が多く、安心して試験を受けることができます。
一発試験の技能試験は運転免許試験場で受けます。試験のときに初めて走る、慣れていない道路で採点されることになります。また助手席に座る試験官が警察官の方になり、かなり緊張するようです。
一発試験と指定自動車教習所の費用の違い
指定自動車教習所の場合は運転免許を取得するまでにだいたい25~40万円程度のお金がかかります。
一発試験の場合はストレートで合格すれば3万円程度におさえることができます。しかし試験に合格できなかったり、自分で勉強をしようとすると追加でお金が必要になります。
たとえば運転技術を勉強するために教習所にいくと、1時間でだいたい5~7千円くらいの費用がかかります。
運転免許試験場での受験でも同じように費用がかかります。
たとえば仮免許を取得しようとすると、試験1回につき4,400円の費用がかかります。合格できないと何回も受験することになり、合格するまで試験を受けるたびに費用がかかります。受験の回数が多くなればなるほど多くの費用がかかります。
このような試験が仮免学科試験、仮免技能試験、本免学科試験、本免技能試験とあります。
ひと目見ると3万円程度と安く見えますが、追加で費用が増えてしまうケースが多いので注意しましょう。
土曜日と日曜日の試験の実施
指定自動車教習所は土曜日と日曜日も試験をおこなっている教習所が多いので、土曜日と日曜日に受験することができます。
平日を利用しなければならないのは、運転免許試験場へ行く最後の適性試験・本免学科試験の1回だけで大丈夫です。
一発試験は平日しかおこなわれていません。仮免学科試験・仮免技能試験・本免学科試験・本免技能試験と4回平日に運転免許試験場に行かなければなりません。
それぞれの試験に合格できないと、あらためて別の平日に運転免許試験場に行くことになります。
特定教習と取得時講習
一発試験の場合、本免学科試験の前に特定教習を受けるか、本免技能試験合格後に取得時講習を受けることで、初めて免許証が交付されます。
本免学科試験の前に特定教習を受ける場合は、免許証をその日のうちに受け取ることができます。
本免技能試験合格後に取得時講習を受ける場合は、講習が混んでいるケースもあり、本免技能試験を合格してから1ヵ月くらい先まで講習を受けられないこともあります。
取得時講習を受けるのが遅れると、免許証を受け取るのも遅れてしまいます。
指定自動車教習所に通う人は講習が教習課程に組み込まれているので、運転免許試験場で試験に合格すれば免許証をその日のうちに受け取ることができます。
指定自動車教習所について詳しく知りたい方は「指定自動車教習所とは?」をご覧ください。
大型二輪免許の一発試験体験談
ここでは、大型二輪免許の一発試験の体験談をご紹介します。場所は、東京にある府中運転免許試験場です。府中運転免許試験場について詳しく知りたい方は府中運転免許試験場の説明ご覧ください。
体験レポート
大型二輪の資格をとるために、教習所に行かず一発で試験に挑戦する無謀さを決心し、挑戦してみました。
申込と事前審査
試験を受けるより以前に、申込と事前審査のために試験場に行きました。
最初は運転免許試験申込書を記入して証紙(手数料)を貼り、申し込み受付の手順に従って手順通りに申込を行います。そして次に事前審査(バイクの引き起こし)を行います。
これに合格すると技能試験の予約の日程をとることができます。
一発試験当日
ついに試験当日、緊張は隠せませんが自分の番号は86番とかなり後の順番でした。自動二輪の取り扱い経験が仕事上それなりにあったので、自分にとって自動二輪の試験はとても大事なものでした。
そして自分の受験番号を呼ばれ、試験を受けました。試験の結果は、緊張のあまり一本橋から落ちてしまい、この時点で不合格確定でした。
一発試験の料金
1回の試験料金が試験を受けた時は4,000円程度でした。一本橋で落輪して4,000円を失うのは高いように感じますが、試験の緊張に包まれた空気を味わうだけでも大きな成果と感じました。
2回目の一発試験
2回目の技能試験の時は、1回目よりは少しまともに走ることが出来ましたが、試験官の一言は「まだまだ走れてないね」という厳しい評価でした。
そして2回目も不合格でした。しかしながら、一つずつではありますが回数を重ねるごとに、コースの研究やマシンの切り返しなどの経験が蓄積されていきました。
ライダーの服装・姿勢について
一つ気がついたのが、ライダーにふさわしい服装をすることです。
服装をライダーにふさわしくすることで、試験官とのコミニュケーションをとれるようになり、合格が少しずつ近くなってきたような雰囲気がありました。
また、様々な条件に対応できるような姿勢づくりも大事であると気がつきました。
6回目の試験で合格
3回、4回、5回と不合格がつづき、6回目の試験でとうとう試験官から合格の連絡を頂きました。
以上のようにとても苦労して免許を取得しましたが、とても良い経験だったと思います。
結論からすると、どうしても好きで合格するんだという気持ちで前向きに行えば、きっと成功するものだと思います。
自分の歩んできた道は遠回りだったと思いますが、失敗こそが真の好きなものを追い求める活動なのではないでしょうか?